『戦隊大失格』は『五等分の花嫁』で人気の春場ねぎ先生が描く大人気漫画で、2024年から週刊少年マガジンで大人気連載中です。
テレビアニメ化も果たしており、2024年4月からアニメ1期が放送および配信中です。
本記事では錫切夢子の正体と本名、強さや能力について解説。
さらに、戦保怪戦の最中に去っていた後の再登場および”最終話までに死亡する可能性”についても考察してみます。
本作品の人物相関図は「戦隊大失格の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
目次
錫切夢子(すずきり ゆめこ)とは
(戦隊大失格 第1巻 春場ねぎ/講談社)
錫切夢子は“金髪のロングヘア”と”ハイライトが入っていない瞳”やミステリアスな雰囲気が特徴的な美女です。
第1話から登場しており、桜間日々輝と共に主人公の戦闘員D(青年D)を自分たちと同じ大戦隊へ入隊するように勧誘しました。
桜間日々輝の姉や過去、目的などについては『【戦隊大失格】桜間日々輝(ひびき)こそ本当の主人公？ | 姉や目的・両親との死別』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
“錫切夢子”という偽名で大戦隊のイエロー部隊に所属
錫切夢子は主人公の戦闘員Dと違い、ストーリー開始の時点から大戦隊(ドラゴンキーパー)のイエロー部隊に所属している上“従1位”という高い地位に君臨しています。
しかし、自身の言動が全く噛み合っていないことや大戦隊と敵対関係にある怪人幹部にも協力しようとするなど、謎多きミステリアスな美女とも言えます。
錫切夢子の性格 | 狡猾さと脅迫性で戦闘員Dとの協力関係を結ばせる
錫切夢子は“狡猾かつ脅迫性の強い性格”の持ち主であり、第1話で一緒に勧誘活動を行なっていた桜間日々輝からも危険視された上に監視までされてきた女性です。
さらに、錫切夢子が「大戦隊の壊滅」という共通の目的により“戦闘員Dとの協力関係“を結びますが、それも表面的なものに過ぎません。
実際には持ち前の強さ(高速なナイフ捌き)を見せつけながら何度も戦闘員Dの首を刎ねる形で脅迫していたため、実際には「夢子が脅迫して強制的に戦闘員Dに協力させていた」というわけです。
戦闘員Dと共同任務にあたるが最終的には自ら去ってしまう
最終試験までは自分の手足のように程よく戦闘員Dを動かし続けてきた夢子ですが、実はグリーンキーパーである“千歳の尾行任務”には戦闘員Dと一緒に取りかかることもありました。
それでも薄久保薬師率いる怪人保護協会により勃発した”戦保怪戦”の最中、戦闘員Dや薄久保天使の前で藍染小町の口から「自身(夢子)の正体や本名」を暴露されたことで自ら去る形で退場していきます。
(錫切夢子の正体や本名については後の項目で解説します)
錫切夢子の声は声優「矢野優美華さん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
錫切夢子の声を担当している声優さんは「ゆーりんプロ」に所属する矢野優美華さんです。
矢野さんは主にデジタルコミックでのレギュラー出演を多くこなされており、テレビアニメでは2023年に放送された『彼女が公爵邸に行った理由』のビビアン役で初レギュラーを果たされました。
矢野優美華さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『木曜日のラジオスター』中川光莉役
- 『偽装カレシに愛されてしまいました』推葉めぐみ役
- 『甘辛義姉妹に挟まれてます』鈴穂役
- 『暗号学園のいろは』徐錦菓子役
錫切夢子の正体 | 本名は鈴桐六子(すずきり むこ)
(戦隊大失格 第12巻 春場ねぎ/講談社)
錫切夢子の正体は「鈴桐家」という竜神に仕えた”巫女の一族の生き残り”であることに加えて、本名も「鈴桐六子(すずきり むこ)」であることが原作106話で判明しました。
錫切夢子(六子)以外の5人が死亡した理由
本作品で大戦隊が使う神具は竜神の元に発動していますが、その竜神の力を扱えるのは夢子(六子)たち「鈴桐家の人間だけ」だったようです。
そのような特別な能力をイエロー部隊の隊長であるイエローキーパー(黄理谷真夜)に目をつけられた末「神具が“鈴桐家の人間の血と骨”を材料にして作られていたこと」も判明しました。
元々、竜神に使える一族は6人いたとされていた上、夢子(六子)が最後の生き残りであるという点も合わせて、夢子(六子)以外の5人は神具を作るために殺害された形で死亡したのです。
また、本編で夢子(六子)の正体が判明するまでの時期にも時折、夢子の心に「●子」と名前をぼかされる形で呼ばれる場面も度々ありました。
さらに幼少期の夢子(六子)が母親と思われる女性に抱えられている回想シーンも描かれているため、既に死亡した5人は「夢子(六子)の母親や祖母、姉妹」とも考えられます。
錫切夢子(六子)のクローンが大量に作られた理由も正体に関係していた
原作96話で怪人保護協会の本部内にて「錫切夢子(六子)のクローン体」が大勢作られていることが発覚しました。
これらの夢子(六子)のクローン体は「大戦隊に眠るクローニング装置を利用して作られたもの」であると同時に、元・イエロー部隊の正2位で今は怪獣保護協会に所属している橙代大介が作り“神具ver2.0の材料”として使っていたのです。
かなり変わった形によるクローン体の使い方ですが、大戦隊の神具に必要不可欠な「竜神の力」を引き出すためには、もはや唯一の生き残りである「夢子(六子)の能力」をクローン体として補給するしかなかったのでしょう。
錫切夢子(六子)が怪人幹部のスパイでないことも確定
(戦隊大失格 第5巻 春場ねぎ/講談社)
最終試験の最中に大戦隊や候補生たちを襲撃してきた怪人幹部ペルトロラの隣に立ちながら親しげに会話していたことや”脱出の協力”までもちかけていた行動により、原作42話までの時点で「錫切夢子のスパイ疑惑」を抱いた読者も多かったはずです。
しかし、結果としては怪人幹部と内密につながっていたわけでなかった上、先の項目までに解説した正体や本名により、錫切夢子(六子)が「怪人幹部のスパイではなかったこと」も確定しました。
もしも夢子自身が密かに怪人幹部と繋がった上で協力関係を築いてきたならば、ペルトロラの方も”錫切夢子の顔や名前”を知っていたはずですが、実際にはお互いに初対面のような話し方でしたからね。
錫切夢子の本当の目的は過去や大戦隊への復讐？
(戦隊大失格 第12巻 春場ねぎ/講談社)
錫切夢子の目的は「大戦隊の壊滅」であり、同じ目的をもつ戦闘員Dに対して始めは「面白そうだから」と理由をぼかしていました。
しかし戦保怪戦の最中に自身の正体や過去を薄久保天使の口から暴露されたことにより、本当の理由が自分の大切な家族を奪った「大戦隊への復讐のため」であることが明かされました。
錫切夢子の強さと能力について
(戦隊大失格 第10巻 春場ねぎ/講談社)
錫切夢子の強さは大戦隊の隊長にも決して引けを取りません。
さらに戦闘員Dたちとはまた異なる形によるチート級な能力も併せもっています。
高速なナイフ捌きで戦闘員Dや橙代大介の首を斬る
夢子による唯一の直接的な攻撃方法となるナイフ捌きですが、高速をも超えた“超速の速さ”により、戦闘員Dの首を何度も刎ねてきました。
さらに、自身のクローン体を作り出していた橙代大介のクビも刎ねきれなかったものの、かなり深い傷を負わせています。
リモコン型の神具レプリカで時間操作も可能
(戦隊大失格 第6巻 春場ねぎ/講談社)
大戦隊では隊長より少し下の地位(正1位や従2位)にいる隊員にも“神具レプリカ”という神具の模造品が与えられており、夢子も「月読命(つくよみ)」というリモコン型の神具レプリカを駆使して戦ってきました。
「月読命」には“巻き戻し”や“一時停止”などの機能が搭載されており、最終試験中では朱鷺田隼のドラゴンガジェットから放った赤い竜を一時停止させたことにより「ペルトロラを逃げさせないための”バリゲード代わり”」として役立てています。
さらに自分の正体や本名を知られた時には自分の前にいる戦闘員Dや薄久保天使の動きを一時停止させて身動きさせない状態にした中で逃亡しました。
時間の操作ということもあり、あくまでも“サポート向き”な能力ですが、使い方や場面次第では戦闘員Dの「崩壊」や「構成」をも超える程にチート級な能力とも捉えられます。
戦闘員D の年齢や出生、死亡しても復活(再生)できる能力については『【戦隊大失格】主人公(戦闘員D)の年齢や出生 | 強さと能力・死亡しても復活できる理由』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
神具ver2.0のバリアで鉄壁の防御力まで誇る
大戦隊の隊長や限られた隊員には「神具ver2.0で作られた強力なバリア」も備わっており、夢子も自在に張りながら使いこなせます。
このバリアを張れば普通の武器や銃弾はおろか、大戦隊だけが扱うことを許されている神具での攻撃まで防ぐことが可能です。
実際、原作27話では小熊蘭丸からのドラゴンスレッグによる斬撃を全て防ぎきっており、同じ候補生として小熊と共に戦っていた来栖や日々輝(戦闘員D)からも「化け物」とまで感じさせました。
ちなみに、このバリアも橙代大介が夢子のクローンから作り出していたものですが…
持ち前の性格や言動で同じ大戦隊の者たちからの反感も買いやすい夢子にとっては、どんな時に襲撃されても安心できる「万能なバリア」と言えるでしょう。
錫切夢子の本当の強みは狡猾な性格を活かした立ち回り？
錫切夢子の本当の強みとは「自身の狡猾な性格を活かした立ち回り」にあると思います。
出会ったばかりの戦闘員Dに自分との協力関係を結んだものの、その協力関係はあくまでも表面的なものに過ぎません。
実際には何度も瞬速なナイフ捌きで戦闘員Dの首を刎ねることで彼自身に「自分(夢子)には敵わない」と痛感させたことで強制的に結ばせたようなものです。
さらに、最終試験中にこれまで戦闘員Dにレッド駐屯地などから奪わせてきた神具カートリッジを複数人もの隊員や候補生たちに渡して使わせたタイミングも「怪人幹部(ペルトロラ)の襲撃」というイレギュラーな事件が発生した時という絶妙なタイミングを狙った点も大きいです。
ペルトロラの撃退に成功した後、同じ隊員の朱鷺田隼から「夢子が所持していた理由」などを問い詰められますが、夢子が戦闘員Dに奪わせてきた神具やカートリッジがなければペルトロラを撃退できずに皆揃って倒されていたことは紛れもない事実です。
それと同時に、奪った隊長から奪った武器(神具など)をどんな理由があろうと使った以上は「朱鷺田隼も共犯であること」まで指摘したことにより、自分への襲撃はおろか見事に“口止め”にも成功しているわけです。
まさに、夢子自身の“優秀な頭脳”と”狡猾な性格”の2つを上手く組み合わせながら有効的に活かせた賜物と言えますね。
錫切夢子が最終話までに死亡する可能性を予想
(戦隊大失格 第12巻 春場ねぎ/講談社)
最後は、戦保怪戦の最中に立ち去った錫切夢子(鈴桐六子)が最終話までに死亡する可能性について迫ります。
夢子は新戦隊編で再登場する可能性が高い理由
戦保怪戦での薄久保薬師(デスメシア)率いる怪人保護協会との死闘で、夢子が憎んでいた大戦隊がほぼ壊滅状態となったものの、終戦から半年後には桜間日々輝により結成された「新戦隊」が始動しました。
この新戦隊が結成されたことが本人にとっては不本意でありながらも「夢子を再登場させる展開」になる可能性も大いに高まるわけです。
新戦隊は浦部永玄や七宝司のように、かつての大戦隊に所属していた者に加えて、騎偉寿や瑠憂那のように怪人保護協会に属していた者など、夢子にとっても知っている者たちばかりで結成されています。
さらに、今でも生き延びていたレッドキーパー(赤刎創星)も記憶を失くした状態でありながらも加入している状態です。
夢子にとって自分がこれまで憎み続けてきた戦隊が再結成されただけでも納得いかないでしょうし、かつて大戦隊(ドラゴンキーパー)のリーダー格として取り仕切ってきたレッド(赤刎)もいるとなると、夢子の復讐心に再び火がついても不思議ではありません。
また、原作106話で戦闘員Dから「逃げんな、戦えよ」と言われながらも去った夢子でしたが、本人にとっては「今はまだ自分が戦う時期ではない」と悟った上での退場に過ぎず、新戦隊が結成された後の時期こそが「本当に戦う時期」になるかもしれないですからね。
夢子(六子)は大勢のクローン部隊を率いて新戦隊の壊滅を狙う？
(戦隊大失格 第12巻 春場ねぎ/講談社)
仮に夢子(六子)が再び”戦隊への復讐”を始動させたとしても、戦保怪戦までの時と違って今度は「自分と共に戦ってくれる仲間や同士が全くいない状態」です。
しかし、そんな夢子(六子)にも戦保怪戦で退場した中で連れ去った(と考えられる)「大勢のクローン達」がいます。
夢子(六子)のクローン体はあくまでも神具を作るために作られた存在でしたが、もしも大勢のクローン達が本物の夢子と同じ強さや能力をもった上で自在に動けるのであれば…
夢子にとってはこれ以上ない”自分の手足”となって働いてくれる「都合の良い手駒たち」となって、新戦隊をも大いに苦戦させる強敵になり得る可能性もあるわけです。
夢子は日々輝や戦闘員Dに倒されて死亡する可能性が高い？
仮に大勢のクローン達を率いた上で新戦隊への襲撃を実行したとしても、夢子は復讐を果たしきれないまま「日々輝や戦闘員Dに倒されて死亡する可能性が高い」と考えられます。
メインヒロイン級のキャラである故、夢子はレッド(赤刎)を始めとしたメイン級キャラとの絡みも多いですが、ストーリー進行に合わせて主人公(戦闘員D)や日々輝との絡みや関係性も多いです。
しかし本編の中においては自分から強制的に協力関係を締結した戦闘員Dや自身を危険視および監視していた桜間日々輝に倒される方が「夢子(六子)の不幸な人生や復讐劇を終わらせる結末」としてシックリ来るはずです。
夢子自身にとっても憎しみしか抱かずにきたレッド(赤刎)よりも、表面上とはいえ一定の友好的な関係性を築けた者たち(戦闘員Dや桜間日々輝)に倒された方が本望と言えるでしょう。
レッドキーパー(赤刎創星)の強さや正体、死亡後の復活などについては『【戦隊大失格】レッドキーパー(赤刎創星)の声優 | 強さと能力・死亡後も復活した理由とは』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
まとめ
今回は錫切夢子の正体と本名、強さや能力について解説しました。
正体や本名が判明したと同時に、夢子自身の辛く悲しい過去まで明かされたわけですが…
大戦隊の武器(神具)のためだけに自分の大切な家族を奪われたわけですから、夢子自身が恨みや憎しみを抱きながら復讐行為に走る気持ちも分かりますよね。
夢子が去り際に大勢のクローン達を連れていけたのか否かという疑問は残るものの、仮に“新戦隊を阻む者”として再登場した場合には、それこそが「夢子自身の死亡の可能性」を高めてしまっている点も考えようによっては皮肉とも捉えられますよね。
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